先日の太谷朔弥君の作文の記事がタウンニュースで紹介されました
「これからも自分でできることを見つけて、まちを元気にするお手つだいをしていきたいです」と締めくくった作文が2月、泉区の「社会を明るくする運動作文コンテスト」で優秀賞を受賞した。書いたのは西が岡小学校3年の大谷朔弥君。
法務省が主唱する「社会を明るくする運動」は犯罪や非行の防止、更生に理解を深め、明るい社会を築こうとするもの。コンテストの応募作品も犯罪防止などをテーマにしたものが多い中、大谷君は就学前から実践してきたボランティア活動を通じた人との繋がりを書いて応募し、6年生に交ざっての受賞となった。
「楽しいから」継続
「素敵だなと思ったことを作文にした」と話す大谷君がボランティアをしているのは中田東にある多世代交流スペース「宮ノ前テラス」。母親の馨さんと2018年ごろから同所を訪れ、物品の数を数えたり、物を運んだりする作業を自然と手伝うようになったという。今は月2回放課後に、こども食堂で提供する弁当づくりなどを手伝っている。
ボランティアは老若男女さまざま。3月16日は7人で愛媛県の水産会社から提供された真鯛をメインにした弁当70食を作り、提供した。大谷君も74歳の古屋由美子さんと量のバランスや個数に配慮しながら総菜を調理。他のメンバーが缶切りの扱いに苦戦する姿を見て「僕がやろうか」と声をかけ、缶詰を開ける手伝いなどをした。
古屋さんは「お手伝いをしようという気持ちが素晴らしい。すでに私よりベテラン」と絶賛。母・馨さんは「家では甘えん坊でお手伝いもあまり…」と苦笑いしつつも、活動を通じてできることが増えていく姿に成長を感じているという。
宮ノ前テラスを運営するNPO法人宮ノマエストロの高橋裕子代表は「作文を読んで涙が出た」と同所のホームページに全文を掲載。「こういう子がいると未来は明るい」と笑顔で話した。
4月から4年生になる大谷君。「弁当容器のアルコール消毒作業が一番好き。1秒間に2枚できるようになった」と言い、「ボランティアは楽しいからこれからも続けていく」と話した。